家に住みついたコウモリは法律で保護されている
日本に生息するコウモリ(主にアブラコウモリ)は「鳥獣保護管理法」により保護されており、許可なく捕獲・殺処分することは違法です。そのため、コウモリ駆除とは「追い出して侵入を防ぐ」こと(忌避・防除)を指し、殺すことはできません。
コウモリは1匹当たり1晩に100〜200匹の蚊を食べる益獣でもありますが、屋根裏や軒下に住みつかれると糞や尿による衛生被害・悪臭・建材の腐食などの問題が起きます。
コウモリが住みつく場所と被害
コウモリが好む場所
- 屋根裏(最も多い)
- 軒の隙間・換気口
- 雨戸の戸袋の中
- 外壁の亀裂・隙間
- 通気口の裏
コウモリによる被害
- 糞・尿被害:乾燥した糞が粉末になり空気中に舞う。呼吸器疾患のリスク
- 悪臭:大量の糞尿が蓄積すると強烈な臭いが発生
- 建材の腐食:糞尿のアンモニアが木材や断熱材を傷める
- 病原体リスク:コウモリはウイルスの宿主になりやすく、コロナウイルス・狂犬病ウイルスなどを持つ場合がある
- ダニ・ノミ:コウモリに寄生していたダニが室内に侵入する
コウモリを自分で追い出す方法
コウモリを追い出すには「忌避剤」と「隙間封鎖」が基本です。
使える忌避剤・道具
- コウモリ専用忌避スプレー:ハッカ油・ナフタリン系の成分でコウモリが嫌う臭いを発生させる
- 燻煙剤(くん煙タイプ):屋根裏に置くタイプ。広い空間に効果的
- 超音波発生器:コウモリが嫌う高周波音を発生させる。効果は個体差がある
追い出しの手順
- 夕方〜夜にコウモリが外出する時間帯を確認
- コウモリが出ていったタイミングで忌避剤を設置
- 夜間にコウモリが戻ってきたときに侵入できないよう隙間を一時的に塞ぐ(仮封鎖)
- 翌朝確認して、コウモリが完全にいなくなったことを確認
- 侵入口をパテやシーリング材、防鳥ネットなどで完全封鎖
※コウモリは同じ場所に戻る帰巣本能が強いため、隙間の完全封鎖が最も重要です。
注意点
- コウモリが巣を作っている時期(4〜11月)は追い出しが基本。12〜3月は冬眠中で動かない
- 子育て中(6〜8月)は子コウモリが飛べないため、親を追い出すと子が取り残される。この時期は難しい
- 糞の清掃時はマスク・手袋・防護服を着用し、乾燥した糞を直接吸い込まない
業者に依頼する場合の費用相場(2026年)
- 小規模(軒下・一部の隙間):30,000〜60,000円
- 中規模(屋根裏全体):60,000〜120,000円
- 大規模(複数箇所・大きな家):100,000〜250,000円以上
作業内容は「追い出し+侵入口封鎖+糞の清掃・消毒」がセットになっていることが多く、糞の量が多いと追加費用がかかります。
業者選びのポイント
- 再発保証がある業者を選ぶ(1〜3年保証が一般的)
- 現地調査・見積もりが無料の業者を選ぶ
- 鳥獣保護法に則った合法的な方法で作業するか確認する
- 複数業者から見積もりを取って比較する
コウモリの再侵入を防ぐための予防策
- 建物の点検:年1〜2回、外壁・換気口・軒下の隙間をチェックする
- 隙間の早期封鎖:1cm以上の隙間があれば侵入できるため、早めに補修する
- ネットの設置:換気口や軒下にメッシュネットを設置する
- 忌避剤の継続設置:年1〜2回、忌避スプレーを定期的に散布する
まとめ
コウモリは法律で保護されているため、「追い出し+侵入防止」の方法で対応する必要があります。小規模な侵入であれば忌避剤と隙間封鎖で自分でも対処できますが、屋根裏全体への住み着きや糞の大量蓄積がある場合は専門業者に依頼するのが安全です。費用は規模によって30,000〜250,000円と幅がありますが、再発保証付きの業者を選ぶことで長期的なコスト削減につながります。

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