「軒下にハチの巣がある」「庭の木にスズメバチが来ている」——そんな状況で自分で駆除しようと考える方も多いですが、ハチの巣の自己駆除は非常に危険です。本記事では、DIY駆除の危険性と、専門業者に依頼した場合の費用・選び方を解説します。
ハチの巣を自分で除去するリスク
ハチの巣に近づいたり、刺激を与えると集団で攻撃されます。特にスズメバチは攻撃性が高く、毒性も強いため、アナフィラキシーショックで命に関わる事故が毎年発生しています。
DIY駆除が特に危険なケース
- スズメバチの巣(特にオオスズメバチ・キイロスズメバチ)
- 巣が大きい(直径20cm以上)
- 8〜10月の攻撃性が最も高い時期
- 高所(屋根・木の上)にある巣
- 過去にハチアレルギーの反応があった人
比較的自己対処が可能なケース
以下の条件を全て満たす場合のみ、慎重に自己対処を検討できます。
- アシナガバチの巣(コブシ大以下)
- 春先(4〜6月)の女王蜂単独または少数期
- 手の届く低い場所にある
- ハチアレルギーがない
自己処理の手順(アシナガバチの小さな巣)
- 夜間(ハチが活動しない時間帯)に作業する
- 長袖・長ズボン・手袋・帽子で全身を覆う
- ハチ専用殺虫スプレー(噴射距離1〜2mのもの)を巣に直接噴射
- 30分〜1時間後に死骸が出たことを確認してから巣を取り外す
- ゴミ袋に密封して処分する
専門業者に依頼する場合
依頼のメリット
- 安全・確実に駆除できる
- 再発防止のアドバイスがもらえる
- 高所・大型の巣にも対応できる
費用の目安
- アシナガバチ(小〜中):1〜3万円
- スズメバチ(一般住宅):2〜5万円
- 大型巣・高所作業:5万円以上
業者選びのポイント
- 見積もりが無料か確認する
- 追加料金の条件を事前に確認する
- 口コミ・評価を確認する
- 自治体の害虫駆除補助金を確認する(市区町村によっては費用補助あり)
ハチの巣の予防策
- 軒下・ベランダにハチ忌避スプレーを定期的に吹きかける
- 屋根裏・換気口の隙間を塞ぐ
- 4〜5月(営巣開始期)に定期的に点検する
まとめ
スズメバチや大型の巣の駆除は、命に関わる危険があるため専門業者に依頼することを強くおすすめします。アシナガバチの小さな巣のみ、条件が揃った場合に慎重に自己対処を検討しましょう。費用は業者によって差があるため、複数の見積もりを比較することをおすすめします。
DIYで蜂の巣を除去する際の必要な道具と手順
- 必要な防護用具:養蜂用防護服(スズメバチ対応)・厚手のゴム手袋・長靴。市販の簡易防護服は穿刺耐性が低くスズメバチには不十分な場合があります
- 殺虫剤:ハチ用ジェット噴射スプレー(射程5m以上のもの)。ハチが戻り蜂になる夜間(19時〜翌朝6時)に使用します
- 手順:①夜間に巣から3〜5m離れた位置から殺虫剤を噴霧②翌朝ハチの動きがないことを確認③ビニール袋を巣の下から被せて取り外し④袋を密閉して廃棄
DIYが危険なケースと業者を呼ぶ判断基準
- スズメバチの巣(特に夏以降の大型化した巣)は必ず業者へ
- 巣が2m以上の高所・屋根裏・壁の中にある場合
- 過去にハチに刺されてアレルギー反応が出たことがある場合(アナフィラキシーリスク)
- 巣を刺激してしまい多数のハチが出てきた場合(その場を素早く離れて業者を呼ぶ)
蜂に刺されたときの正しい対処法
蜂に刺されたら①針が残っていれば(ミツバチの場合)カードなどでかき出す②流水で洗い流す③冷やす④抗ヒスタミン薬・ステロイド外用薬を塗る、が基本処置です。スズメバチやアシナガバチに複数回刺された場合・全身に蕁麻疹・息苦しさ・めまいが生じた場合はアナフィラキシーショックの可能性があるためすぐに救急車を呼んでください。
