マダニに刺された場合の正しい対処法|無理に取る危険と病院を受診すべき症状

野山や公園・庭など屋外で活動中に突然「マダニに刺されていた」と気づく方が増えています。マダニは感染症を媒介する危険なダニで、正しい対処を知ることが重要です。本記事では、マダニに刺された時の症状・正しい取り方・受診すべき症状を解説します。

マダニとは

マダニは体長2〜3mm(吸血後は1cm以上に膨らむ)のダニの一種で、草むら・山林・農地に生息しています。皮膚に頭部を埋め込んで吸血し、数日〜1週間以上も取り付くことがあります。吸血中にウイルスや細菌を感染させる危険があります。

マダニが媒介する主な感染症

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は致死率が数〜数十%と高い危険なウイルス感染症で、潜伏期間1〜2週間です。発熱・嘔吐・下痢・血小板減少が主な症状で、西日本で多く報告されています。日本紅斑熱は細菌感染症で、発熱・発疹・頭痛が主な症状です。ライム病は刺された部位に游走性紅斑が現れることが多い細菌感染症で、国内でも確認されています。

マダニに刺された時の正しい取り方

絶対にやってはいけないこと

  • 無理に引き抜かない(頭部が残ってしまう・感染物質が体内に注入される)
  • 火で炙らない
  • アルコール・オイルを塗りつけない
  • 指でつぶさない

医療機関で取り除くのが最善

皮膚科・外科でマダニを専用器具で除去してもらうことを強くおすすめします。除去後も4週間程度は感染症の症状に注意が必要です。

やむを得ず自分で取る場合

専用のマダニ除去ツール(ティックリムーバー)を使って、皮膚に平行に引き抜くように取ります。無理に力を入れず、ゆっくりと回しながら引き出します。取り除いた後は石鹸と水で洗い、消毒薬を塗布します。

受診すべき症状

マダニに刺された後、以下の症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してください:38℃以上の発熱、刺された周囲に発疹・赤みが広がる、嘔吐・下痢・腹痛、頭痛・倦怠感・筋肉痛が続く場合です。

マダニに刺されないための予防策

  • 草むら・山林では長袖・長ズボン・長靴で全身を覆う
  • 服・帽子に虫除けスプレー(ディート・イカリジン含有)を使用する
  • 屋外から帰宅後は全身をシャワーで洗い、皮膚をチェックする(脇・股関節・耳の後ろ・頭皮も確認)
  • ペットにマダニ予防薬を使用する

まとめ

マダニに刺された場合は無理に取ろうとせず、医療機関で除去してもらうことが最善策です。刺された後4週間は感染症の症状に注意し、発熱・発疹が出た場合はすぐに受診してください。屋外活動時は肌の露出を減らし、帰宅後の全身確認を習慣にしましょう。

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