蜂アレルギーとは?
蜂アレルギー(ハチアレルギー)とは、ハチの毒に対して免疫系が過剰反応するアレルギー体質のことです。一般的な「蜂に刺された痛み・腫れ」とは異なり、アレルギー体質の方はアナフィラキシーショック(血圧低下・呼吸困難・意識消失)を引き起こす危険があります。
日本では毎年20〜30名が蜂刺傷によるアナフィラキシーショックで亡くなっており、特に過去に刺されたことがある方は注意が必要です。
蜂アレルギーの主な症状
蜂アレルギーの症状は軽微なものから致命的なものまで幅があります。刺された後30分以内に以下の症状が出た場合はアナフィラキシーの疑いがあります。
局所反応(正常範囲):刺された場所の腫れ・赤み・かゆみ・痛み。通常数時間〜2日で改善します。
全身アレルギー反応(要注意):蕁麻疹・全身のかゆみ・顔や喉の腫れ・吐き気・腹痛などが刺された部位以外に広がる場合。
アナフィラキシー(緊急事態):血圧の急低下・呼吸困難・喉の締め付け感・声がかすれる・めまい・意識消失。刺されてから15分以内に発症することが多く、迷わず救急車を呼んでください。
蜂アレルギーの検査方法
蜂アレルギーの検査は皮膚科・アレルギー科・内科で受けられます。主な検査方法は以下の通りです。
血液検査(特異的IgE抗体検査):スズメバチ毒・アシナガバチ毒・ミツバチ毒に対するIgE抗体(アレルギー抗体)の量を測定します。最も一般的な検査で、費用は3,000〜5,000円(保険適用)です。
スキンテスト(皮内テスト):ハチ毒を皮膚に少量注射して反応を見る検査。より感度が高いですが、専門のアレルギー科での実施が必要です。
刺されたあとの正しい応急処置
ハチに刺されたらまず安全な場所に逃げてください。ハチは仲間を呼ぶフェロモンを出すため、刺されたその場に留まるのは危険です。
刺されたら①傷口を水で洗い流す、②針が残っていれば横にスライドして抜く(指で絞り出さない)、③患部を冷やす、の順で対処してください。
その後は必ず静かに様子を観察し、全身症状が出た場合は直ちに救急車を呼んでください。自分でエピペン(アドレナリン自己注射)を処方されている場合は迷わず使用してください。
蜂アレルギーの治療法(アレルゲン免疫療法)
蜂アレルギーの根本治療としてアレルゲン免疫療法(減感作療法)があります。少量のハチ毒を定期的に注射することでアレルギー反応を弱めていく治療法で、5年間継続することで高い効果が得られます。
治療には専門のアレルギー科・大学病院での受診が必要で、費用は月1〜3万円程度(保険適用)です。野外作業が多い方、過去にアナフィラキシーを経験した方には特に推奨される治療です。
蜂に刺されないための予防策
蜂アレルギーの方が最も重要なのは「そもそも刺されないこと」です。屋外では白または薄い色の服を着る(黒は攻撃されやすい)、香水・整髪料を使わない、草むらや茂みに不用意に入らない、ことが基本的な予防策です。
家の周りにハチの巣がある場合は、早めに専門業者に依頼して除去してもらいましょう。放置していると夏に向けて巣が大きくなり、駆除費用も高くなります。

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