イノシシ・シカによる被害が急増
近年、イノシシ・シカによる農業被害・住宅地への出没が全国的に急増しています。農作物被害だけでなく、庭の掘り起こし・フェンスの破壊・交通事故なども問題になっています。
イノシシの被害と特徴
- 被害:農作物(芋・根菜類など)を根こそぎ食べる・庭を掘り返す
- 特徴:夜行性、鼻で土を掘る、群れで行動
- 対策:電気柵が最も効果的。においにも敏感(木酢液・唐辛子も効果あり)
シカの被害と特徴
- 被害:野菜・果樹の葉・樹皮(角研ぎ)を食べる
- 特徴:ジャンプ力が高い(180cmの柵を飛び越える)・嗅覚が鋭い
- 対策:防護柵(2m以上推奨)・においのある忌避剤
有効な対策方法
電気柵
- イノシシには地上10〜20cmと40〜50cmの2段が有効
- シカには2m以上の高さが必要
- 設置費用:30,000〜100,000円(畑の広さによる)
物理的な柵・フェンス
- イノシシ:金属メッシュフェンス(地中30cm埋め込む)
- シカ:2m以上の防獣ネット・金属フェンス
忌避剤
- 木酢液・クレゾール・ハッカ油を周囲に散布
- 人の毛髪・唐辛子を小袋に入れて設置
- 効果は一時的・雨で薄まるので定期的に再散布が必要
捕獲(法律上の注意)
イノシシ・シカはいずれも鳥獣保護法の対象です。捕獲には都道府県知事の許可(農業被害の場合は市町村への申請も可能な場合あり)が必要。自己判断での捕獲・殺傷は禁止です。
まとめ
まずは「柵で入れない環境を作る」ことが基本。電気柵はコスト対効果が高く、農家に最もよく使われています。捕獲は必ず行政に相談してから行いましょう。
イノシシ・シカによる農地・庭への被害と対策
- イノシシの被害:田畑を掘り返す(ミミズ・根を探す)・農作物を食い荒らす。夜間〜早朝に行動。鼻で地面を掘る「ほじり被害」が特徴的
- シカの被害:農作物・植木の食害・樹皮を剥ぐ「樹皮剥ぎ」。農業被害額では日本最大の害獣
- 電気柵:最も効果が高い防除手段。設置費用はかかるが長期間有効。通電管理が必要(雑草による漏電に注意)
イノシシ・シカの忌避と捕獲の方法
- 忌避剤:木酢液・唐辛子成分・ライオンの糞の匂いを模した忌避剤が市販されている。効果は限定的・慣れてしまうことも
- 光・音による威嚇:センサーライト・ラジオ・爆音機を使用。慣れると効果が薄れるため場所・種類を変えながら使用
- 捕獲(罠):わな猟免許が必要。自治体に有害鳥獣捕獲許可申請が必要。農業被害の場合は市区町村の農政課に相談すると捕獲業者を紹介してもらえる場合がある
電気柵設置の基本と注意事項
電気柵はイノシシ・シカ対策で最も効果の高い方法の一つです。設置する際は、地面から10〜15cm・30〜40cm・60cm程度の高さに3段で張るのが基本です。接地(アース)をしっかりとることと、草が触れないよう下草管理をこまめに行うことが効果を維持するポイントです。電気柵の設置には農協や自治体の補助金制度が利用できるケースもあります。設置後は定期的に電流を確認してください。
イノシシ・シカによる被害が発生した場合の行政への相談方法
農業被害が深刻な場合は、市区町村の農政・環境担当窓口に相談しましょう。自治体によっては害獣捕獲に携わる専門家(猟友会等)を紹介してもらえます。捕獲にはわな・網・銃猟の許可が必要であり、個人での無許可捕獲は鳥獣保護管理法違反になります。被害状況の記録(写真・被害面積・被害額の記録)を取っておくと、補助金申請や行政対応がスムーズになります。
