マダニに刺された場合の正しい対処法|無理に取る危険と病院を受診すべき症状

マダニとは

マダニは野山・草むら・林に生息する吸血性の寄生虫で、体長1〜5mm(吸血後は1cm以上に膨らむ)です。人・犬・猫・野生動物に寄生して数日〜2週間かけて吸血します。問題なのはマダニが媒介する感染症で、日本国内でも毎年死者が出るケースがあります。

マダニが媒介する主な感染症

  • SFTS(重症熱性血小板減少症候群):致死率が6〜30%と高く、ワクチン・特効薬なし。西日本を中心に発生
  • 日本紅斑熱:発熱・発疹・リケッチア感染症。抗生物質で治療可能
  • ライム病:遊走性紅斑・関節炎・神経症状。北海道〜東北に多い
  • ツツガムシ病(ダニとは別の虫だが類似)

刺された場合のNG行動(絶対にしないこと)

  • 無理に引っ張って取る:口器が皮膚に残り化膿・感染リスクが増す
  • ライターで炙る・アルコールをかける:マダニが吐き戻して感染リスクが高まる
  • ピンセットで強く引く:同上

正しい対処法

  1. 皮膚の表面ギリギリの位置でピンセットを当て、皮膚と平行にゆっくり引き出す(専用のマダニ除去ツールを使用すると安全)
  2. 取り出したマダニは潰さず、ビニール袋に入れて保管(病院で確認のため)
  3. 刺し跡を消毒し、皮膚科・内科・感染症科を受診
  4. 取り除けない・部分的に残った場合は無理をせず即受診

受診すべき症状

  • 刺された後2〜3週間以内に発熱・発疹・頭痛・筋肉痛が出た場合は必ず受診
  • 刺し跡が赤く広がる(遊走性紅斑):ライム病のサイン
  • 1週間以上経っても刺し跡が治らない・膿が出る場合

予防策

  • 草むら・林に入る際は長袖・長ズボン・白など明るい色の服を着る(マダニが目立つ)
  • 首・足首・脇など露出部に忌避剤(ディート・イカリジン配合)を塗布
  • 帰宅後は全身を確認し、入浴・着替え
  • ペットのフィラリア・ノミ・マダニ予防薬を定期投与(室内持ち込みを防ぐ)

まとめ

マダニに刺されたら「無理に取らない・すぐ受診」が鉄則です。SFTS等の重篤感染症は早期治療が鍵なので、アウトドア・農作業後は必ず全身チェックを行ってください。

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