ムカデ刺傷の特徴
ムカデは毒腺のある顎肢(がくし)で噛みつきます。刺すのではなく「噛む」が正確な表現です。強烈な痛みが特徴で、腫れ・かゆみ・発熱を伴うことがあります。国内で多いのはトビズムカデ(体長15〜20cm)で、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
刺された直後の正しい応急処置(5ステップ)
- 患部を流水で十分に洗い流す(5分以上):毒素を薄め感染を防ぐ基本処置
- 患部を温める(42〜45℃のお湯に5〜10分):ムカデの毒はタンパク質性のため熱で変性し、痛みが和らぐ(ハチ刺されと同じ原理)
- 患部を絞らない・口で吸わない:毒が広がる・二次感染のリスクがある
- ステロイド外用薬を塗る:市販のムヒアルファEX・コートf・リドメックスなどを塗布
- 患部を心臓より低い位置に保つ:腫れの拡大を抑制
NGな処置(やってはいけないこと)
- ❌ 冷水・氷で冷やす(かえって痛みが増す)
- ❌ アンモニア水・尿をかける(効果なし・感染リスクあり)
- ❌ 患部を縛る(壊死のリスク)
- ❌ 素手でムカデを取る(嚙まれる)
病院に行くべき症状
以下の症状が出たらすぐに救急受診してください:
- 呼吸困難・息苦しさ(アナフィラキシー)
- じんましんが全身に広がる
- 意識がぼんやりする・立ちくらみ
- 患部の腫れが急速に広がる
- 2〜3日以上経っても改善しない
- 子ども・高齢者・アレルギー体質
自然に治るケースの目安
健康な成人が1か所嚙まれた場合、痛みは1〜2時間、腫れは1〜3日でほぼ改善します。かゆみはそれ以上続くことがありますがステロイド軟膏で対応できます。
ムカデを家に入れない予防策
- 玄関・窓の隙間をふさぐ
- ゴキブリ・コオロギなどムカデのエサになる虫を駆除する
- 室内を乾燥させる(湿気を好む)
- ヒノキのチップ・ムカデ忌避剤を玄関まわりに散布
まとめ
ムカデ刺傷の応急処置のポイントは「温める」「洗う」「ステロイド軟膏」の3つです。全身症状・呼吸困難が出たら迷わず救急へ。予防は隙間ふさぎと室内の湿気対策が基本です。

コメント